2024年度北海道支部大会「口頭発表・ポスター発表審査結果・講評」

■審査概要

・学生の口頭発表は9件,ポスター発表は23件の応募がありました。

・「新規性」「論理性」「表現力」「質疑応答」の4点について審査員8名(口頭発表4名,ポスター発表4名)による審査を行いました。


口頭発表

■全体的な講評

今年度の口頭発表は昨年度よりもさらに発表演題数が増え,計12題(うち9題が学生)の発表となり,2会場での開催となりました。内容についても例年以上に多様でユニークな研究が多いと感じられました。各会場ではそれぞれ活発な議論が行われ,発表された方,聴講された方,双方にとって有益な機会になったかと思います。今年度は突出した研究発表が見当たらなかったことから優秀賞の該当者はいませんでしたが,今後,研究が深化していけば,北海道だけでなく,さまざまな地域での課題解決につながるであろう2件の研究に奨励賞を授与することとしました。


・口頭発表奨励賞(2件)

小杉 海空斗(室蘭工業大学大学院工学研究科),市村 恒士

「地方都市における地価変動の観点から見た町内会の活動に関する研究」

人口流出や減少が課題の地方都市において,町内会活動と地価変動の関係を悉皆調査で定量的に分析した点が評価されました。地域コミュニティの維持に向けた活動の場としてのオープンスペースの役割やその持続可能性を考える上でも重要な研究であると考えられます。質疑の際にも指摘された,会の中心的役割以外の住民の意識把握や未回答町内会の分析などの課題はありますが,更なる研究の発展・深化が期待されます。

林 拓志(室蘭工業大学大学院工学研究科),真境名 達哉,市村 恒士

「室蘭市の戸建住宅における高木植栽の実態と居住者の評価」

都市の緑がますます注目されている昨今において,戸建住宅における高木植栽の重要性に着目し,その配置や所有者の評価・維持管理等に関して分析した研究です。樹種判別が行われていないなど,いくつかの問題点があるものの,着眼点に優れ,詳細なデータが取得・分析されている点が高く評価されました。都市の緑の持続可能性を考える上でも重要な知見を含んだ研究であり,今後の更なる研究の発展・深化が期待されます。


ポスター発表

■全体的な講評

今年度は23件のポスター発表があり,その中から優秀賞3件,奨励賞1件の合計4件が選ばれました。優秀賞3件は一定の成果に達しており,また論理性に富み表現力も優れており,特に北海道教育大学函館校の発表は調査の継続による厚みを感じられる内容でした。また室蘭工業大学大学院の「地方都市におけるSIB導入を念頭に入れた都市公園の利活用事業に対する社会的インパクト評価」は難しいテーマであり新しい視点を取り入れた発表でした。奨励賞に挙げた「多様化する価値観に対応する新しい供養方法:自然葬地の提案」は新規性の感じられるテーマであることから今後の研究の深化を期待して奨励賞としました。


・ポスター発表優秀賞(3件)

小杉 海空斗(室蘭工業大学大学院工学研究科)

「地方都市におけるSIB導入を念頭に入れた都市公園の利活用事業に対する社会的インパクト評価」

地方都市におけるSIB(ソーシャルインパクトボンド)導入を念頭に,都市公園の社会的インパクト評価に必要な知見の整理を試みる研究です。難しくも,重要なテーマに意欲的に取り組み,ロジックモデル等を活用しながら都市公園の多様な価値を可視化しようとする新たな視点が一定程度の成果をもって提示されていること,加えてプレゼンや質疑応答が的確・明快であったことが評価されました。

滝口 晴子(北海道教育大学函館校教育学部国際地域学科),宮崎 夏生,村上 健太郎

「函館平野の神社林林床に生育する春植物とその生育に影響する環境要因に関する研究」

神社林が都市の身近で貴重な自然環境であることに着目し,樹冠面積及び山地林からの距離が,神社林の林床春植物に与える主な環境要因と考えられることを論理的かつ分かりやすく分析,表現されていました。また,研究室で継続的に取り組んでいる函館市周辺地域の調査データを土台とし,理論の厚みが感じられたことも評価されました。

荒 洸太朗(北海道教育大学函館校教育学部国際地域学科),小野寺 悠,河上 康子,村上 健太郎

「函館市周辺の海浜における海岸性甲虫の種組成・種多様性に影響する環境要因」

函館市周辺の海浜における海岸性甲虫の種組成・種多様性についての研究であり,汀線という,環境推移帯の保全に資する観点から重要な視点と思われます。また,漂着物との関係,さらには自然要素だけではなく管理者の清掃という社会的な要因について,地道なデータ取得に基づいて見出され,発表テーマの独創性と結論に至る論理の流れが感じられました。発表後の質疑応答も的確で明快な対応であったことも含め評価されました。

・ポスター発表奨励賞(1件)

戸舘 未紗(札幌市立大学デザイン学部)

「多様化する価値観に対応する新しい供養方法:自然葬地の提案」

優秀賞と比較すると,残念ながらまだ十分な検討がなされていないのは否めませんが,同様の研究がある中で,場所にこだわり,そこでの埋葬方法を語りたい気持ちが伝わり,他と比較して着眼点が優れていると評価されました。今後,その場所を選んだ過程や他の自然葬との比較や分析を含め,研究の深化が期待されます。

2024年度 日本造園学会北海道支部大会案内(第二報)

2024年度 日本造園学会北海道支部大会案内(第二報)

 

主催:公益社団法人 日本造園学会北海道支部

共催:一般社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会北海道支部,

一般社団法人 北海道造園緑化建設業協会

後援(予定):国土交通省北海道開発局,環境省北海道地方環境事務所,北海道,札幌市,

公益社団法人 日本都市計画学会北海道支部


■会期・会場

・会期:10 月 5 日(土)

・会場:北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目)


■プログラム

9:00 受付開始

・研究・事例報告(口頭発表)           09:15 – 11:15

・研究・事例報告(ポスター発表)              11:30 – 12:30

・総会・受賞者記念講演(14:10頃)            13:45 – 14:45

              太田 広 氏(研究奨励賞/一社・北海道舗装事業協会舗装研究所)

  佐藤 寧珠 氏・青木 遊 氏・小林 雅果 氏・松田 彩 氏

(U30デザインコンペ・佳作/札幌市立大学デザイン学部)

・口頭発表・ポスター発表 表彰式               14:45−15:00

・公開シンポジウム                                      15:00 – 17:00

「国立公園90周年を迎えた北海道~新たな国立・国定公園とこれからの取組」

基調講演:番匠 克二 氏(環境省自然環境局自然環境計画課長)

パネルディスカッション「野付・風蓮・根室半島の新たな自然公園に向けて」

【パネラー】

竹本 勝哉 (根室市 副市長)

仲岡 雅裕 (北海道大学 教授)

中山 隆治 (北海道大学 教授)

冨士田 裕子(北海道大学 名誉教授)

松島 肇  (北海道大学 講師)

コメンテーター  北海道環境生活部

         番匠 克二 (環境省) ※基調講演者

【コーディネーター】

愛甲 哲也 氏(北海道大学 教授)

・交流会              18:00 –

  カフェdeごはん(札幌市北区北8条西5丁目)

【発表者の表彰】

口頭発表,ポスター発表それぞれから優秀な発表を学生部門・一般部門ごとに選出し,支部として表彰いたします。審査結果と受賞者発表は,北海道支部ホームページ上で公開します。


■発表・大会参加申込

発表申込は終了しましたが,参加申込を受け付けております。

【申込フォーム】

一般参加者の事前申し込みフォーム(申込期限:10月4日(金)正午まで)
https://x.gd/41pb2

 

口頭発表,ポスター発表を発表者としてお申込いただいている方は手続き不要ですが,連名者で参加予定の方は参加申込をお願いします。

参加費は当日,会場にてお支払いください。

■大会参加費(資料代)

一般:2,000 円  学生:無料

■交流会参加費

一般:4,500 円  学生:4,000 円


■CPD

造園学会北海道支部大会の各プログラムは造園CPD認定プログラムとなっています。

[ID:8147] 2024-10-05 「2024年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/口頭発表」
[単位]2.0
認定番号:24-0277
[ID:8148] 2024-10-05 「2024年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/ポスター発表」
[単位]1.0
認定番号:24-0278
[ID:8149] 2024-10-05 「2024年度日本造園学会北海道支部大会 シンポジウム「国立公園90周年を迎えた北海道~新たな国立・国定公園とこれからの取組」」
[単位]2.0
認定番号:24-0279

 

登録を希望される方は,受講・閲覧 参加証明書をダウンロードし,参加費の領収書を添付した上で自己登録をするようお願いいたします。

 

■問合せ先

日本造園学会 北海道支部事務局

060-8589 札幌市北区北9条西9丁目 北海道大学 大学院農学研究院 内

担当:松島 肇 電話 011-706-2451 メール matts@eis.hokudai.ac.jp

2024年度 北海道支部大会案内(第一報(申込方法追記版))

2024年度 日本造園学会北海道支部大会案内


主催: 公益社団法人 日本造園学会北海道支部

共催 : 一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会北海道支部、一般社団法人北海道造園緑化建設業協会

後援(予定): 国土交通省北海道開発局、環境省北海道地方環境事務所、北海道、札幌市、公益社団法人 日本都市計画学会北海道支部


◇会期・会場

  • 会期:10月 5日(土)
  • 会場:北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目)

◇プログラム(予定)

9:15 受付開始

  • 9:30− 研究・事例報告(口頭発表)
  • 12:00− 研究・事例報告(ポスター発表)
  • 14:00− 総会
  • 15:00− シンポジウム
  • 18:00− 交流会

◇大会参加費

         一般:2,000円(消費税込) 学生:無料

◇CPD

造園CPDプログラム認定を申請予定です。


◇問合せ先

日本造園学会 北海道支部事務局

060-8589 札幌市北区北9条西9丁目 北海道大学大学院 農学研究院内

担当:松島 肇 電話011-706-2451 mail: matts@agr.hokudai.ac.jp


発表申込,参加申込は下記URLからお申込ください。申込期限は8月21日(水)です。(発表申込,参加申込は同一フォームからの入力となります。)

【発表申込フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSez167KmevVD_PONy_H4xtDqf48FKVwkcab1YA6odxEeIQ48A/viewform

また,発表申込(口頭発表またはポスター発表)をいただいた方は,9月3日(火)までに支部大会要旨集に掲載する要旨原稿の作成をお願いします。

詳細は別途,メールにてご案内いたしますが,口頭発表要旨のフォーマットは,
http://www.jila-hokkaido.com/wp-content/uploads/2022/08/youshi_mihon.doc

にございます。
また,ポスター発表要旨は300字以内が予定されています。

支部大会の詳細なプログラムは今後,北海道支部ホームページ(http://www.jila-hokkaido.com/)
およびメーリングリスト「北の造園広場」 にてご案内します。


最新の情報をお受け取りになりたい方、また北海道内の日本造園学会会員の方は、メーリングリストへのご加入をおすすめします。北海道支部ホームページ内の登録フォームよりお申し込みください。

2023年度北海道支部大会「口頭発表・ポスター発表審査結果・講評」

2023年度北海道支部大会「口頭発表・ポスター発表審査結果・講評」

 

審査概要

・学生の口頭発表は5件,ポスター発表は28件の応募がありました。

・「新規性」「論理性」「表現力」「質疑応答」の4点について審査員7名(口頭発表3名,ポスター発表4名)による審査を行いました。

全体的な講評(口頭発表)

対面での発表が再開された昨年と比べて発表件数はわずかに少なくなりましたが,今年も幅広い研究内容が集まり,それぞれしっかりとした専門性に基づく興味深い発表であったと感じました。また,いずれのテーマも,地域の課題や社会のニーズに寄り添った,すぐれた着想の研究であったことが印象的でした。

審議の結果,今年度は上位三名が僅差で並びましたが,総合的に優れていると判断された発表1件に口頭発表優秀賞を,着眼点やテーマ等が優れていた2件に口頭発表奨励賞を授与します。

・口頭発表優秀賞(1件)

大越 陽(北海道大学大学院農学院),松島肇,植野 晴子

「宮城県気仙沼市三島海岸における防潮堤法面緑化上に出現した徘徊性昆虫群集」

仙沼市三島海岸の覆砂・緑化施工された防潮堤法面において,グリーンインフラとしての生物多様性への寄与を評価するために,徘徊性昆虫の生息状況の把握を行った研究です。発表では,出現種の詳細が提示されておらず,生息環境に関する踏み込んだ解析が無いといった問題点もありましたが,一般に見落とされがちな生物群に焦点を当て丁寧な調査・取り纏めが行われた点が高く評価されました。今後のさらなる研究の発展が期待されます。

・口頭発表奨励賞(2件)

内田 英利香(北海道大学大学院農学院),愛甲 哲也

「札幌市内の水遊び場利用者の実態とニーズに関する研究」

物的・社会的環境や管理水準などの構成要素が異なる水遊び場を対象に,訪問者の選択志向や期待する要素の違いを明らかにした研究です。アンケートの調査デザインからある程度予想された結果ではあったものの,得られたデータに対して仮説検証を通じてシンプルに分かり易く纏められていた点などが総合的に評価されました。今後,データが蓄積されることでさらなる研究の深化が期待されます。

 

相川 萌音(北海道大学大学院農学院),愛甲 哲也

「札幌市の公開空地の植栽形態及び緑視率と歩行経路・滞留との関係」

札幌市における民有地緑化と利用実態の関係を把握するために,植栽形態・緑視率が異なる公開空地において歩行者の経路と滞留程度の違いについて調べた研究です。行動観察だけではなく緑化要素について定量的な評価を試み,両者の関係を取り纏めた点が独創的で新規性に富んだ研究であると評価されました。今後,こうしたアプローチがさらに洗練されることで研究の多面的な発展が期待されます。

 

全体的な講評(ポスター発表)

28件のポスターの中で,共通して4名の審査員の目に留まったものは,泥臭く,労力を惜しまず現地に足を運び,現場感覚をもって取り組んでいると感じられたもの,ポスターの表現や質疑などのコミュニケーションを通して自分らしさが表れていると感じられたものとなりました。

その中でも,仮説に基づく研究の一定の成果が表れ始め,その上で今後の課題を明確化できていると判断された1件にポスター発表優秀賞を,今後の研究の発展性への期待や多様な視点から物事を捉えポスターの表現として完結性が高いと感じられた2件にポスター発表奨励賞を授与します。

・ポスター発表優秀賞(1件)

大庭 夕佳(北海道教育大学教育学部(函館校)),五十嵐 稜馬,村上 健太郎

「iPad Pro搭載のLiDARは森林調査を効率化し得るか」

iPad Pro搭載LiDAR及びスマホアプリによる樹木の胸高直径の計測の効率化について調査した研究です。研究対象とする技術の有効性について仮説をたて,現場での検証を経て一定の成果が現れ始めていること,その上で今後の課題を明確化している点が評価されました。効率よく精度の高い森林調査の実施を可能とする技術開発は,現場技術者だけでなく社会的な要請として高まりつつあることから,今後の研究の深化が期待されます。

・ポスター発表奨励賞(2件)

小林 雅果(札幌市立大学デザイン学部)

「馴染む 〜境界のグラデーション〜」

地域や土地のポテンシャルを活かしながら新たな魅力を引き出す大倉山シャンツェの複合計画について検討されたものです。自然条件,利用上の課題はもちろん,競技者の視点もふまえるなど,デザインにあたって多様な視点からアプローチし,その論理の組み立てが形として表現されていました。ポスター表現の完結性の高さとともに,質疑応答についても的確に回答されていたことが評価されました。

 

上畑 拓欣(札幌市立大学デザイン学部)

「太陽光発電設備の設置拡大に伴う景観的課題点の明確化」

自然景観あるいは都市景観における太陽光発電設備の設置の課題を明らかにしようとする研究です。自身の問題意識に基づき,具体的なデザイン提案まで見据えて,現地に足を運び,現場感覚をもって取り組んでいることが評価されました。問題意識と社会課題がマッチした実用性の高さが感じられ,今後の研究の進展が期待されます。

 

2023年11月8日 | カテゴリー : 支部大会 | 投稿者 : jilah

2023年度 日本造園学会北海道支部大会案内(第1報)

主催:公益社団法人 日本造園学会北海道支部

共催:一般社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会北海道支部,

一般社団法人 北海道造園緑化建設業協会

後援:国土交通省北海道開発局,環境省北海道地方環境事務所,北海道,札幌市,

■会期・会場

・会期:10 月 28 日(土)

・会場:札幌市立大学まこまないキャンパス(札幌市南区真駒内幸町2丁目2-2 まこまる内)

   ※感染症の状況により,オンライン開催に変更する可能性があります。

   詳細は今後,支部ホームページにてお知らせします。

■プログラム

9:00 受付開始

・研究・事例報告(口頭発表)    09:30 – 11:30

・研究・事例報告(ポスター発表) 11:30 – 12:30

・シンポジウム「北海道の公園150年(仮)」 13:30 – 16:30

     日本造園学会賞受賞者講演:冨塚 豪 氏(北海道建設部まちづくり局都市環境課公園係長)

     基調講演:小林 昭裕 氏(専修大学経済学部教授)

     造園学会賞受賞特別講演:近藤 圭 氏(札幌市)、大久保 市郎 氏(函館市)

    パネルディスカッション:「北海道の公園のこれまでとこれから」

    【パネラー】

     椎野 亜紀夫 氏(札幌市立大学・教授)

        市村 恒士 氏(室蘭工業大学・教授)

     愛甲 哲也 氏(北海道大学・准教授)

     近藤 圭 氏(札幌市)

        大久保 市郎 氏(函館市)

    【コーディネーター】

         小林 昭裕 氏(専修大学・教授)

・総会・表彰式・交流会           17:00 −

    【発表者の表彰】

           口頭発表,ポスター発表それぞれから優秀な発表を学生部門・一般部門ごとに選出し,支部として表彰いたします。

           審査結果と受賞者発表は,北海道支部ホームページ上で公開します。

■発表・大会参加申込

大会にて口頭発表・ポスター発表,ならびに参加をご希望の方は,事前申し込みが必要となります。発表者と参加者では申込期限が異なりますのでご注意ください。

【申込フォーム】

口頭発表申し込みフォーム(申込期限:9月15日(金)正午まで)
https://x.gd/coJH7
ポスター発表申し込みフォーム(申込期限:9月15日(金)正午まで)
https://x.gd/0aR9R
一般参加者の事前申し込みフォーム(申込期限:10月20日(金)正午まで)
https://x.gd/jiVGi

口頭発表,ポスター発表を発表者としてお申込いただいている方は手続き不要ですが,連名者で参加予定の方は参加申込をお願いします。

参加費は当日,会場にてお支払いください。

■大会参加費(資料代)

一般:1,000 円  学生:無料  交流会:1,000円

■CPD

造園 CPD プログラム申請中(口頭発表2単位,ポスター発表1単位、シンポジウム3単位)

■問合せ先

日本造園学会 北海道支部事務局

060-8589 札幌市北区北9条西9丁目 北海道大学 大学院農学研究院 内

担当:松島 肇 電話 011-706-2451 

2023年8月9日 | カテゴリー : 支部大会 | 投稿者 : jilah

2022年度北海道支部大会「口頭発表・ポスター発表審査結果・講評」

■審査概要

  • 学生の口頭発表は8件,ポスター発表は20件の応募がありました。
  • 「新規性」「論理性」「表現力」「質疑応答」の4点について審査員7名(口頭発表3名,ポスター発表4名)による審査を行いました。

■全体的な講評

・口頭発表

オンラインで行われた一昨年及び昨年より発表件数が多くなり,活発な研究発表・議論が行われたのが印象的でした。コロナ禍の難しい時期であったにもかかわらず,新規性・独創性・論理性に富んだ熱心な研究が多く,造園学の発展に寄与できるセッションであったと思います。

審議の結果,今年度は総合的に優れていると判断された発表1件に口頭発表優秀賞を,着眼点や独創性等がそれぞれ優れていた2件に口頭発表奨励賞を授与します。

・ポスター発表:

 大学での演習課題や卒業研究の中間報告が大半を占めましたが,優れた着眼点をもって新規性の高い研究テーマに取り組んでいるもの,独創的な発想のもと主体的に取り組んでいるものがみられ,今後の展開に期待が持てる発表が多い印象でした。

以上を踏まえ,特にテーマの新規性,主体的な取組み姿勢や質疑応答が高評価で,総合的に優れていると判断した2名にポスター発表優秀賞,研究テーマの今後の発展に期待が寄せられた2名にポスター発表奨励賞を授与します。


  • 口頭発表優秀賞(1名)

陳 絵(北海道大学大学院農学院)、愛甲 哲也

「ヤシ侵食防止マットの施工によるチングルマの種子定着効果」

高山植物チングルマの保全のために,国立公園内で用いられている侵食防止マットの効果を検証することを目的とした研究です。研究目的や論旨が明瞭であり,既往研究の整理や実験・野外調査手法の説明,結果・考察も含めて聴講者への適切な情報提示が行われており,質疑応答も含めて最も優れていたと評価されました。今後,更なる研究の深化が期待されます。

  • 口頭発表奨励賞(2名)

卓 一豪(北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院)、上田 裕文

「中国広西チワン族自治区における「農家楽」観光の均一化問題に関する考察 ―風景イメージスケッチ手法を用いて―」

 風景イメージスケッチ手法を活用してアンケート調査を行い,中国における農村観光の一形態である「農家楽」リゾートの均質化問題について分析を試みた研究です。発表では,結果や考察の提示が充分になされていないようにも見えましたが,発表者らが過去数年にわたって意欲的にこの研究に取り組んできたこと,熱心なフィールドワークによる研究であること等が総合的に評価されました。今後の更なる研究の発展が期待されます。

北沢 一樹(北海道大学農学部)、愛甲 哲也

「富士山におけるCOVID-19前後での登山者の変動に関する研究」

富士山の登山ルートを研究材料に,コロナ禍での国立公園訪問者の行動変化のあり方について明らかにしようとした研究です。得られた結果をどのように公園管理や情報発信に結びつけるのかなど,課題があると考えられますが,新規性・独創性に優れた研究であること,はきはきとした発表・質疑応答ができていたこと等が評価されました。今後の研究の発展が期待されます。


  • ポスター発表優秀賞(2名)

髙橋 麗未(札幌市立大学デザイン学部)

「水景空間における水影の研究」

水景空間における新たな演出手法として,水面の照り返しである「水影」に着目した新規性のある研究であり,卒業研究の中間報告ということもありますが,研究の着地点を見据えて取り組んでいる点が高く評価されました。また質疑応答の際の適切な受け答えや,研究に対する主体的な取り組み姿勢なども評価されました。

王 ロ(北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院)、上田 裕文

「SNS写真から洞爺湖における観光客がGeodiversityに関する認識を考察する ー支笏湖との比較を通してー」

洞爺湖の水辺景観に対する観光客の認識について,SNSの投稿内容を分析する研究手法に独自性が垣間見えるとして評価されました。また質疑応答の場面で質問者に対して真摯に回答する姿勢が認められ,研究テーマの着眼点と合わせて総合的に優れていると高く評価されました。

  • ポスター発表奨励賞(2名)

佐藤 美月(室蘭工業大学理工学部)

「サイバー空間での遊びの特性に考慮した現実空間の外遊び環境の整備に関する研究」

サイバー空間での遊びというきわめて現代的な研究であり,サイバー空間での遊びの特性と,現実空間での外遊び環境との関連性についてしっかりとした問題意識を持って研究に取り組んでいる点,今後の発展に期待が持てる新規性のある研究テーマであることが評価されました。

姫野 南美(北海道教育大学函館校教育学部国際地域学科)、四ツ屋 和、村上 健太郎

「北海道南部における海浜植生の種組成とその成帯構造」

道南地域における海浜植物の成帯構造を把握し,都市化の影響を明らかにしようとした研究で,現地でのフィールドワークを通して着実に研究を進めていること,研究テーマとしての継続性が評価され,また研究内容の社会への波及についても自身の考察をしっかりと持っている点が評価されました。

 

以上

2022年10月27日 | カテゴリー : 支部大会 | 投稿者 : jilah

2022 年度日本造園学会北海道支部大会案内(第4報)

2022 年度日本造園学会北海道支部大会案内(第4報)


主催:公益社団法人 日本造園学会北海道支部

後援:国土交通省北海道開発局,環境省北海道地方環境事務所,北海道,札幌市,

公益社団法人 日本都市計画学会北海道支部,

一般社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会北海道支部,

一般社団法人 北海道造園緑化建設業協会

■会期・会場

・会期:10 月 22 日(土)

・会場:北海道大学農学部 4階大講堂(札幌市北区北9条西9丁目)

※感染症の状況により,オンライン開催に変更する可能性があります。

詳細は今後,支部ホームページにてお知らせします。

■プログラム

11:30 受付開始

・研究・事例報告(ポスター発表) 13:00 – 14:00

・研究・事例報告(口頭発表)    14:00 – 16:40 

・総会                        17:00 −

【発表者の表彰】

口頭発表,ポスター発表それぞれから優秀な発表を学生部門・一般部門ごとに選出し,支部として表彰いたします。審査結果と受賞者発表は,北海道支部ホームページ上で公開します。

■大会参加申込

参加予定の方は,下記から申込をお願いします(申込期限:10月21日(金)正午まで)。

    https://onl.la/B2gygDn

当日参加も受け付けております。大会当日,会場受付にてお申し出ください。

  なお口頭発表,ポスター発表をお申込いただいている方は手続き不要ですが,連名者で参加予定の方は参加申込をお願いします。

参加費は当日,会場にてお支払いください。

■大会参加費

一般:1,000 円 学生:無料

■CPD

造園学会北海道支部大会の各プログラムは造園CPD認定プログラムとなっています。
[ID:7113] 2022-10-22 「2022年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/ポスター発表」
[単位]1.0
認定番号:22-0268
[ID:7114] 2022-10-22 「2022年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/口頭発表」
[単位]2.0
認定番号:22-0269
 
登録を希望される方は,受講・閲覧 参加証明書をダウンロードし,参加費の領収書を添付した上で自己登録をするようお願いいたします。

■問合せ先

日本造園学会 北海道支部事務局

005-0864 札幌市南区芸術の森1丁目 札幌市立大学デザイン学部内

担当:椎野亜紀夫 電話 011-592-2617 メール a.shiino@scu.ac.jp


本年度は,交流会は行いません。

支部大会参加申込,詳細なプログラムは今後,北海道支部ホームページ(http://www.jila-hokkaido.com/)およびメーリングリスト「北の造園広場」にてご案内します。

最新の情報をお受け取りになりたい方,また北海道内の日本造園学会会員の方は,メーリングリストへのご加入をおすすめします。北海道支部ホームページ内の登録フォームよりお申し込みください。

2022年10月5日 | カテゴリー : 支部大会 | 投稿者 : jilah

2022 年度日本造園学会北海道支部大会案内(第3報)

2022 年度日本造園学会北海道支部大会案内(第3報)

主催:公益社団法人 日本造園学会北海道支部

後援:国土交通省北海道開発局,環境省北海道地方環境事務所,北海道,札幌市,

公益社団法人 日本都市計画学会北海道支部,

一般社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会北海道支部,

一般社団法人 北海道造園緑化建設業協会

■会期・会場

・会期:10 月 22 日(土)

・会場:北海道大学農学部(札幌市北区北9条西9丁目)

※感染症の状況により,オンライン開催に変更する可能性があります。

詳細は今後,支部ホームページにてお知らせします。

■プログラム

11:30 受付開始

・研究・事例報告(ポスター発表) 13:00 – 14:00

・研究・事例報告(口頭発表)    14:00 – 16:40 

・総会                      17:00 −

【発表者の表彰】

口頭発表,ポスター発表それぞれから優秀な発表を学生部門・一般部門ごとに選出し,支部として表彰いたします。審査結果と受賞者発表は,北海道支部ホームページ上で公開します。

■大会参加費

一般:1,000 円 学生:無料

■CPD

造園学会北海道支部大会の各プログラムは造園CPD認定プログラムとなっています。
[ID:7113] 2022-10-22 「2022年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/ポスター発表」
[単位]1.0
認定番号:22-0268
[ID:7114] 2022-10-22 「2022年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/口頭発表」
[単位]2.0
認定番号:22-0269
 
登録を希望される方は,受講・閲覧 参加証明書をダウンロードし,参加費の領収書を添付した上で自己登録をするようお願いいたします。

■問合せ先

日本造園学会 北海道支部事務局

005-0864 札幌市南区芸術の森1丁目 札幌市立大学デザイン学部内

担当:椎野亜紀夫 電話 011-592-2617 メール a.shiino@scu.ac.jp

 

本年度は,交流会は行いません。

支部大会参加申込,詳細なプログラムは今後,北海道支部ホームページ(http://www.jila-hokkaido.com/)およびメーリングリスト「北の造園広場」にてご案内します。

最新の情報をお受け取りになりたい方,また北海道内の日本造園学会会員の方は,メーリングリストへのご加入をおすすめします。北海道支部ホームページ内の登録フォームよりお申し込みください。

2022年9月29日 | カテゴリー : 支部大会 | 投稿者 : jilah

2022 年度日本造園学会北海道支部大会案内(第2報)

主催:公益社団法人 日本造園学会北海道支部

後援(予定):国土交通省北海道開発局,環境省北海道地方環境事務所,北海道,札幌市,

公益社団法人 日本都市計画学会北海道支部,

一般社団法人 ランドスケープコンサルタンツ協会北海道支部,

一般社団法人 北海道造園緑化建設業協会

 

■会期・会場

・会期:10 月 22 日(土)

・会場:北海道大学農学部(札幌市北区北9条西9丁目)

※感染症の状況により,オンライン開催に変更する可能性があります。

詳細は今後,支部ホームページにてお知らせします。

 

■プログラム

・研究・事例報告(ポスター発表) 13:00 −

・研究・事例報告(口頭発表)    14:00 − 

・総会                        16:30 −

 

 

■研究・事例報告申込

研究・事例報告(口頭発表,ポスター発表)は,下記要領でお申し込みください。

 

【口頭発表】

 9月9日(金)までに下記入力フォームより「メールアドレス」,「氏名」,「所属」,「学生/一般の区分」,「連絡先」,「発表タイトル」,「キーワード」等を入力し、お申し込みください。

申し込みフォーム:https://onl.sc/7VTmtZW

口頭発表「要旨見本」をダウンロードしてご記入頂き,9月26日(月)までに下記,提出フォームより提出してください。

要旨提出フォーム:https://onl.sc/inqSvxv

 

 

【ポスター発表】

 9月9日(金)までに下記入力フォームより「メールアドレス」,「氏名」,「所属」,「学生/一般の区分」,「連絡先」,「発表タイトル」等を入力し、お申し込み下さい。

ポスター発表申し込みフォーム:https://onl.sc/PtdfcTG

ポスター発表要旨については,9月26日(月)までに提出フォームにご入力ください。

ポスター発表要旨提出フォーム: https://onl.sc/VprNEWY

なお,ポスターについては後日案内する指定書式に従って作成し,指定時刻までに大会会場に掲示してください。

 

【発表者の表彰】

口頭発表,ポスター発表それぞれから優秀な発表を学生部門・一般部門ごとに選出し,支部として表彰いたします。審査結果と受賞者発表は,北海道支部ホームページ上で公開します。

 

 

■大会参加費

一般:1,000 円 学生:無料

 

■CPD

造園学会北海道支部大会の各プログラムは造園CPD認定プログラムとなっています。
 
[ID:7113] 2022-10-22 「2022年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/ポスター発表」
[単位]1.0
認定番号:22-0268
 
[ID:7114] 2022-10-22 「2022年度日本造園学会北海道支部大会 研究・事例報告/口頭発表」
[単位]2.0
認定番号:22-0269
 
登録を希望される方は,受講・閲覧 参加証明書をダウンロードし,参加費の領収書を添付した上で自己登録をするようお願いいたします。

■問合せ先

日本造園学会 北海道支部事務局

005-0864 札幌市南区芸術の森1丁目 札幌市立大学デザイン学部内

担当:椎野亜紀夫 電話 011-592-2617 メール a.shiino@scu.ac.jp

 

 

本年度は,交流会は行いません。

支部大会参加申込,詳細なプログラムは今後,北海道支部ホームページ(http://www.jila-hokkaido.com/)およびメーリングリスト「北の造園広場」にてご案内します。

最新の情報をお受け取りになりたい方,また北海道内の日本造園学会会員の方は,メーリングリストへのご加入をおすすめします。北海道支部ホームページ内の登録フォームよりお申し込みください。

 

2021年度北海道支部大会 口頭発表・ポスター発表審査結果

2021年度北海道支部大会 口頭発表・ポスター発表審査結果


一般部門

■ 審査概要

一般部門は口頭発表1件、ポスター発表2件の発表がありました。

着眼点、問題意識、社会性、実用性・応用性、適時性等の観点から審査を行いました。

■ 全体的な講評

今年度は、市街地内の街路樹の景観評価に関するテーマ、沿道の草本管理手法に関するテーマ、コロナ禍における公園運営に関するテーマなど、みどりの管理・運営にかかわる研究発表がありました。審査の結果、優れた発表と評価された1件にポスター発表優秀賞を授与します。

 

ポスター発表優秀賞(1

大工 秀樹札幌開発建設部 国営滝野すずらん丘陵公園事務所、ほか3

「国営滝野すずらん丘陵公園のコロナ禍における管理運営について」

 

コロナ禍における公園の管理運営に関するテーマ発表です。

昨年2月からの緊急事態宣言の発令・解除の動きに合わせ、利用者の受け入れ対応をどのように行ってきたのか時系列にまとめた上で、入園者数の変動を把握しています。さらにモニタリング調査を通じてコロナ禍前後の来園者属性(年齢、集団、居住地)や満足度の変化を解明し、コロナ禍における公園運営のあり方について考察しています。

研究テーマ設定は適時性が高く、かつ研究成果は今後の公園運営に広く援用しうる実用性・応用性の高い知見を有しており、優秀賞にふさわしい発表と評価されます。


学生部門

■審査概要

  • 学生の口頭発表は6件,ポスター発表は24件の応募がありました。
  • 「新規性」「論理性」「表現力」「質疑応答」の4点について審査員7名(口頭発表3名,ポスター発表4名)による審査を行いました。

■全体的な講評

・口頭発表

新規性や独創性に富んだ意欲的な研究が多く,造園学の発展に寄与できる発表でした。今年度は,昨年度に引き続きインターネットを介した口頭発表セッションとなりましたが,多くの学生が,はきはきとしたプレゼンテーションを行っていたことが印象的でした。

今年度は,総合的に優れていると判断した発表は残念ながらありませんでしたが,着眼点,論理性や質疑応答が優れていた2件に口頭発表奨励賞を授与します。

・ポスター発表:

 今年度のポスター発表は,事前審査としてWebサイト上でのファイル掲載とコメントの書き込みによる質疑応答を実施し,加えて大会当日のオンライン発表の二段階で実施しました。大学での演習課題や卒業研究の中間報告が大半を占めましたが,地域課題や新たな社会ニーズに着目し取り組んでいるもの,感性豊かな発想を生かして意欲的に取り組んでいるものがみられ,今後の展開に期待が持てる発表が多い印象でした。

以上を踏まえ,特に表現力と質疑応答が高評価で,総合的に優れていると判断した2名にポスター発表優秀賞,着眼点及び今後の発展に期待が寄せられた2名にポスター発表奨励賞を授与します。

 

口頭発表奨励賞(2名)

伊藤 瑠海(いとう るみ)さん(北海道大学大学院農学院)ほか5名

「COVID-19の流行が国立公園利用者の混雑感に与える影響」

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関する意識の差異が,観光地での混雑感に及ぼす影響を明らかにしようとした研究です。きわめて話題性が高い研究テーマであり,ウェブと現地の双方でアンケート調査に取り組んで優れた分析を行っていたこと及び明快で的確な質疑応答ができていたことなどが高く評価されました。

千葉 利久(ちば りく)さん(北海道大学大学院農学院)ほか1名

「野鳥への餌付けが人と野鳥との距離に及ぼす影響」

野鳥が人間に対して保つ距離に着目し,緑地での餌付けが野鳥の行動に及ぼす影響を明らかにしようとした研究です。優れた着眼点があり,繰り返しフィールドワークを行ってデータを収集していたこと,提示された図表が理解されやすいように工夫されていたこと及び的確な質疑応答ができていたことなどが高く評価されました。

ポスター発表優秀賞(2名)

能戸 紫月(のと しづき)さん(札幌市立大学デザイン学部)

「der wald」

直感的に理解しやすいレイアウト構成になっており,童話をモチーフにした遊歩道のアイディア,絵本のような描画のタッチも含め,ポスターとしての訴求力,構成力が高く評価されました。またWeb上での事前審査,オンラインでの当日審査ともに適切な質疑応答ができており,ポスター発表としての総合的なバランスが高く評価されました。

葛西 芳枝(かさい はなえ)さん(室蘭工業大学工学部)

「高校生の地域に対する意識変化を促す地域課題解決型学習の方向性に関する研究」

改めて地域を見直す視点,広範な課題に対して具体的な取組みイメージが見出しやすかった点が評価されました。またポスターとしてのレイアウト構成も分かりやすく整理されており,卒業研究の中間報告ということもありますが,有意義な発展性を感じられるテーマと,ポスターとしての表現力,的確な質疑応答が高く評価されました。

ポスター発表奨励賞(2名)

来田 玲子(くるた れいこ)さん(札幌市立大学デザイン学部)

「憶えゆく森 ー心は想う、身体は感じるー」

独創性のある世界観がポスターとして丁寧にまとめられていました。時の流れや記憶といったコンセプトが絵本のような描画のタッチにより表現され,遊歩道で展開されるそれぞれのシーンの理解を深めています。質疑応答についても的確に回答されており,ポスターの表現力とともに評価されました。

池田 瞬哉(いけだ しゅんすけ)さん(北海道教育大学(函館校)国際地域学科)ほか2名

「路面間隙に海崖生植物群落は成立するか?」

海崖生植物を含む海岸植物の多くは海岸という特異な環境に生育するため,各都道府県のレッドデータブックに記載されることも多く,このような希少な植物を保全する目的で,人工構造物や路面間隙が生育地となりうるのかという問いに対して,調査・解析をした有意義な研究である点が評価されました。また的確な質疑応答ができていたことも評価されました。

2021年10月18日 | カテゴリー : 支部大会 | 投稿者 : jilah