第12次「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」の認定について

2021年12月1日

第12次「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集については、11月15日に実施した選考委員会により、次の2件が『北の造園遺産』に認定されました。引き続き第13次の募集も始まっていますので、ふるって応募下さい。

 

    第36号 神楽岡通のプラタナス並木(旭川市)

    第37号 清華亭と旧偕楽園周辺 (札幌市)

第12次「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」の認定について

2021年12月1日

第12次「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集については、11月15日に実施した選考委員会により、次の2件が『北の造園遺産』に認定されました。引き続き第13次の募集も始まっていますので、ふるって応募下さい。

 

    第36号 神楽岡通のプラタナス並木(旭川市)

    第37号 清華亭と旧偕楽園周辺 (札幌市)

2022年1月5日

第13次「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集

「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集

日本造園学会では各支部と共同して、全国的に「ランドスケープ遺産」の収集と目録の作成を進めております。造園・ランドスケープに関わる空間で、将来に向けての保全を検討すべき対象を把握すると共に、目録を作成して記録に残していくものです。また北海道支部では、それらの中から特に優れたものを『北の造園遺産』として認定し、顕彰する活動を行ってきました。

これまで12回の募集を行い、その結果約170件のランドスケープ遺産の収集が行われました。また、その中から選考委員会により、合計37箇所を『北の造園遺産』として認定しております。

今年もまた、別紙の要領に基づいて募集を実施いたします。みなさんの身近なところや旅行先で気付いた場所など、様々な造園やランドスケープに関わる事例を推薦していただきたいと思います。

趣旨にご理解の上、積極的にご応募頂きますようお願いいたします。

募集要領(PDF)

応募用紙(PDF)


「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集要領

                         

(公社)日本造園学会北海道支部

 

(1)募集対象

北海道に現存し、造園・ランドスケープに関わる空間で、将来に向けての保全を検討すべき対象であり、公園や庭園、街路樹や並木、造園材料や造園の道具なども含まれます。

歴史的・文化的な遺産の場合においては、概ね整備後約50年を目途としますが、それ以下でも選考対象としますので、ふるって応募下さい。当初形態が変化していても、ランドスケープとして持続的に存続しているものを含みます。ただし、跡地となっていて営みが停止していたり、消滅しているものなどは含みません。

例えば、空間としては下記のようなものがあげられます。

・    デザインされた空間・景観(公園、庭園、並木・街路樹など)(イベントを含む)

・    生活・生業・信仰等により形成された空間・景観(文化的景観など)(イベントを含む)

・    時代・文化の中で価値付けられた空間・景観(国立公園など)(イベントを含む)

・    生態学的特性など自然科学的な学術上の価値に特徴のある空間・景観

・    その他(現存する空間・景観以外の計画・設計図書、道具・用具、品種など)

(2)記載内容

できるだけ多くの事例をあげ、次の事項を記載して下さい。

  • 名称(名称がない場合は事例の様子を適宜表現して下さい)
  • 所在地(市区町村名)
  • 事例として取り上げた理由など:事例の概要、作品等においては完成した年代や社会的な重要性を示す年代、また、自然的なものにおいては、保全すべき事由や契機など、広く「北の造園遺産」候補として取り上げるべきとの考え方を簡潔に記載してください。

(3)応募資格

  どなたでも応募できます。(学会員でなくても応募できます)

(4)応募方法

名称、完成年、所在地、推薦理由などを「ランドスケープ遺産及び北の造園遺産候補応募用紙」に記入し、提出して下さい。なお、個人情報については、「ランドスケープ遺産及び北の造園遺産候補応募用紙」および資料に関する連絡に使う以外、公開公表致しません。書式は、応募用紙(PDF)をご利用下さい。

原則としてデーター(isan@jila-hokkaido.com)でお送り下さい。郵送の場合は、大変恐れ入りますが、送料のご負担をお願い致します。

(5)応募締め切り

 2022(R4)年 3月31日

(6)審査方法

ご推薦いただいた候補は、北海道支部の北の造園遺産研究会で予備審査を行い、選考対象の絞り込みとランドスケープ遺産の目録づくりを行います。ある程度絞り込まれた候補は、支部に設置される「北の造園遺産選考委員会」によって審査にあたり、その中から特にすぐれたものを「北の造園遺産」として認定します。

皆様の応募によって、目録の内容やカテゴリーが決定されるという側面がありますので、できるだけたくさんの応募をいただきますようよろしくお願いいたします。

(7)提出先

(公社)日本造園学会北海道支部事務局

  005-0864 札幌市南区芸術の森1丁目 札幌市立大学デザイン学部内

            担当:椎野亜紀夫 

      電話011-592-2617 、e-mail isan@jila-hokkaido.com

 

【参 考】 

 ■ランドスケープ遺産について

これまでに道内で収集されているランドスケープ遺産は176件あります。詳細については日本造園学会北海道支部ウェブサイトを参照して下さい。

次のようなものが含まれています。

「都市公園、庭園、自然公園(森林、湖沼、湿原、山岳地、海岸、温泉、キャンプ場等)、社寺・境内(社寺林等)、学校・キャンパス、並木・街路樹、植物園、緑地(防風林、防雪林、海岸林、都市林、自然林等)、産業遺産(農場、牧草地、橋梁、炭鉱等)、レクリエーション施設(ゴルフ場)、造園樹木 など」

2021年12月10日

第13次「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集

「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集

日本造園学会では各支部と共同して、全国的に「ランドスケープ遺産」の収集と目録の作成を進めております。造園・ランドスケープに関わる空間で、将来に向けての保全を検討すべき対象を把握すると共に、目録を作成して記録に残していくものです。また北海道支部では、それらの中から特に優れたものを『北の造園遺産』として認定し、顕彰する活動を行ってきました。

これまで12回の募集を行い、その結果約170件のランドスケープ遺産の収集が行われました。また、その中から選考委員会により、合計37箇所を『北の造園遺産』として認定しております。

今年もまた、別紙の要領に基づいて募集を実施いたします。みなさんの身近なところや旅行先で気付いた場所など、様々な造園やランドスケープに関わる事例を推薦していただきたいと思います。

趣旨にご理解の上、積極的にご応募頂きますようお願いいたします。

募集要領(PDF)

応募用紙(PDF)


「ランドスケープ遺産」及び「北の造園遺産」候補の募集要領

                         

(公社)日本造園学会北海道支部

 

(1)募集対象

北海道に現存し、造園・ランドスケープに関わる空間で、将来に向けての保全を検討すべき対象であり、公園や庭園、街路樹や並木、造園材料や造園の道具なども含まれます。

歴史的・文化的な遺産の場合においては、概ね整備後約50年を目途としますが、それ以下でも選考対象としますので、ふるって応募下さい。当初形態が変化していても、ランドスケープとして持続的に存続しているものを含みます。ただし、跡地となっていて営みが停止していたり、消滅しているものなどは含みません。

例えば、空間としては下記のようなものがあげられます。

・    デザインされた空間・景観(公園、庭園、並木・街路樹など)(イベントを含む)

・    生活・生業・信仰等により形成された空間・景観(文化的景観など)(イベントを含む)

・    時代・文化の中で価値付けられた空間・景観(国立公園など)(イベントを含む)

・    生態学的特性など自然科学的な学術上の価値に特徴のある空間・景観

・    その他(現存する空間・景観以外の計画・設計図書、道具・用具、品種など)

(2)記載内容

できるだけ多くの事例をあげ、次の事項を記載して下さい。

  • 名称(名称がない場合は事例の様子を適宜表現して下さい)
  • 所在地(市区町村名)
  • 事例として取り上げた理由など:事例の概要、作品等においては完成した年代や社会的な重要性を示す年代、また、自然的なものにおいては、保全すべき事由や契機など、広く「北の造園遺産」候補として取り上げるべきとの考え方を簡潔に記載してください。

(3)応募資格

  どなたでも応募できます。(学会員でなくても応募できます)

(4)応募方法

名称、完成年、所在地、推薦理由などを「ランドスケープ遺産及び北の造園遺産候補応募用紙」に記入し、提出して下さい。なお、個人情報については、「ランドスケープ遺産及び北の造園遺産候補応募用紙」および資料に関する連絡に使う以外、公開公表致しません。書式は、応募用紙(PDF)をご利用下さい。

原則としてデーター(isan@jila-hokkaido.com)でお送り下さい。郵送の場合は、大変恐れ入りますが、送料のご負担をお願い致します。

(5)応募締め切り

 2022(R4)年 3月31日

(6)審査方法

ご推薦いただいた候補は、北海道支部の北の造園遺産研究会で予備審査を行い、選考対象の絞り込みとランドスケープ遺産の目録づくりを行います。ある程度絞り込まれた候補は、支部に設置される「北の造園遺産選考委員会」によって審査にあたり、その中から特にすぐれたものを「北の造園遺産」として認定します。

皆様の応募によって、目録の内容やカテゴリーが決定されるという側面がありますので、できるだけたくさんの応募をいただきますようよろしくお願いいたします。

(7)提出先

(公社)日本造園学会北海道支部事務局

  005-0864 札幌市南区芸術の森1丁目 札幌市立大学デザイン学部内

            担当:椎野亜紀夫 

      電話011-592-2617 、e-mail isan@jila-hokkaido.com

 

【参 考】 

 ■ランドスケープ遺産について

これまでに道内で収集されているランドスケープ遺産は176件あります。詳細については日本造園学会北海道支部ウェブサイトを参照して下さい。

次のようなものが含まれています。

「都市公園、庭園、自然公園(森林、湖沼、湿原、山岳地、海岸、温泉、キャンプ場等)、社寺・境内(社寺林等)、学校・キャンパス、並木・街路樹、植物園、緑地(防風林、防雪林、海岸林、都市林、自然林等)、産業遺産(農場、牧草地、橋梁、炭鉱等)、レクリエーション施設(ゴルフ場)、造園樹木 など」

見学会「アイヌ文化のランドスケープを訪ねて」開催報告

見学会「アイヌ文化のランドスケープを訪ねて」開催報告

 

日時:2021年11月6日(土)

見学先:民族共生象徴空間(白老町)、重要文化的景観(平取町)、平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町)

レクチャー講師:堀江純子氏(アイヌ民族文化財団)、長田佳宏氏(平取町教育委員会)

コーディネート:太田広(国立研究開発法人土木研究所)

主催:日本造園学会北海道支部

協力:アイヌ民族文化財団、平取町教育委員会

 

見学会「アイヌ文化のランドスケープを訪ねて」が11月6日(土)に行われました。日本造園学会北海道支部が主催する見学会は、昨年度、新型コロナウイルス感染拡大により中止となり、今年度も感染状況が心配されましたが、北海道の感染状況は十分落ち着いていることから、感染対策をとった上で、予定通り実施されることとなりました。大学・研究機関、ランドスケープ・コンサルタント、造園建設業、学生、一般など10名の参加がありました。

 

1箇所目の見学先であるウポポイ(民族共生象徴空間)は、アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、2020年に白老町に開設されました。ウポポイでは、国立アイヌ民族博物館等を自由見学したあと、『2020年度日本造園学会北海道支部大会研究・事例報告発表要旨/会報』の特集記事に「ウポポイとアイヌの有用植物」と題してご寄稿いただいた、アイヌ民族文化財団の堀江純子氏に「ウポポイとアイヌの有用植物」に関連してレクチャーただきました。レクチャーは、昨年度の寄稿を幅広く発展させた内容で、ウポポイの位置づけから、アイヌ文化の祭事やこれに用いる植物、これらの有用植物を入手する上での課題、また園内で再現しようしている植生や植物の展示方法の検討状況などについて、写真や資料で分りやすく紹介いただきました。レクチャー後に行われた質疑応答では、アイヌ文化では草花を楽しむ文化はあるかという問いに対して、有用植物400種以上にアイヌ名があるが、有用でない植物については名前がないということ、アイヌ文化の紹介に用いる有用植物の調達に課題があることや、周辺自然林に生育する有用植物の育成や利用、観察など含め連携への取り組みなどについて、質疑や今後への期待が議論されました。予定時間を大幅に超えて、大変中身の濃い、示唆に富む解説が行われました。

 

 2箇所目の見学先である平取町立二風谷アイヌ文化博物館では、平取町教育委員会の長田佳宏氏から、新型コロナウイルス感染対策として導入されたワイヤレスガイドの受信機、ヘッドホンを通じて、博物館やダム湖周辺の重要文化的景観については屋外で、また、博物館の主な展示物については館内で、2時間近くに渡り、大変詳しく、かつ、熱心な解説をいただきました。2007年に重要文化的景観に選定された「アイヌの伝統と近代の開拓による沙流川流域の文化的景観」では、アイヌ文化に欠かせない樹木を含む森林植生が近代以降の森林施業などにより変化していることや、アイヌ文化伝承のための活動として、植樹が続けられていることや、チセ(アイヌの家屋)の修復などが地域住民により行われている意義等について、解説いただきました。参加者からは「大変有益でした」「理解が深まりました」 「景観の考え方や針広混交林等参考になることが多かったです」などの感想が寄せられました。

 

2021年11月15日 | カテゴリー : 見学会 | 投稿者 : jilah

見学会「アイヌ文化のランドスケープを訪ねて」開催報告

見学会「アイヌ文化のランドスケープを訪ねて」開催報告

 

日時:2021年11月6日(土)

見学先:民族共生象徴空間(白老町)、重要文化的景観(平取町)、平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町)

レクチャー講師:堀江純子氏(アイヌ民族文化財団)、長田佳宏氏(平取町教育委員会)

コーディネート:太田広(国立研究開発法人土木研究所)

主催:日本造園学会北海道支部

協力:アイヌ民族文化財団、平取町教育委員会

 

見学会「アイヌ文化のランドスケープを訪ねて」が11月6日(土)に行われました。日本造園学会北海道支部が主催する見学会は、昨年度、新型コロナウイルス感染拡大により中止となり、今年度も感染状況が心配されましたが、北海道の感染状況は十分落ち着いていることから、感染対策をとった上で、予定通り実施されることとなりました。大学・研究機関、ランドスケープ・コンサルタント、造園建設業、学生、一般など10名の参加がありました。

 

1箇所目の見学先であるウポポイ(民族共生象徴空間)は、アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、2020年に白老町に開設されました。ウポポイでは、国立アイヌ民族博物館等を自由見学したあと、『2020年度日本造園学会北海道支部大会研究・事例報告発表要旨/会報』の特集記事に「ウポポイとアイヌの有用植物」と題してご寄稿いただいた、アイヌ民族文化財団の堀江純子氏に「ウポポイとアイヌの有用植物」に関連してレクチャーただきました。レクチャーは、昨年度の寄稿を幅広く発展させた内容で、ウポポイの位置づけから、アイヌ文化の祭事やこれに用いる植物、これらの有用植物を入手する上での課題、また園内で再現しようしている植生や植物の展示方法の検討状況などについて、写真や資料で分りやすく紹介いただきました。レクチャー後に行われた質疑応答では、アイヌ文化では草花を楽しむ文化はあるかという問いに対して、有用植物400種以上にアイヌ名があるが、有用でない植物については名前がないということ、アイヌ文化の紹介に用いる有用植物の調達に課題があることや、周辺自然林に生育する有用植物の育成や利用、観察など含め連携への取り組みなどについて、質疑や今後への期待が議論されました。予定時間を大幅に超えて、大変中身の濃い、示唆に富む解説が行われました。

 

 2箇所目の見学先である平取町立二風谷アイヌ文化博物館では、平取町教育委員会の長田佳宏氏から、新型コロナウイルス感染対策として導入されたワイヤレスガイドの受信機、ヘッドホンを通じて、博物館やダム湖周辺の重要文化的景観については屋外で、また、博物館の主な展示物については館内で、2時間近くに渡り、大変詳しく、かつ、熱心な解説をいただきました。2007年に重要文化的景観に選定された「アイヌの伝統と近代の開拓による沙流川流域の文化的景観」では、アイヌ文化に欠かせない樹木を含む森林植生が近代以降の森林施業などにより変化していることや、アイヌ文化伝承のための活動として、植樹が続けられていることや、チセ(アイヌの家屋)の修復などが地域住民により行われている意義等について、解説いただきました。参加者からは「大変有益でした」「理解が深まりました」 「景観の考え方や針広混交林等参考になることが多かったです」などの感想が寄せられました。